金剛禅総本山少林寺とは

自己確立と自他共楽の道を極める

 金剛禅総本山少林寺は、少林寺拳法による身心一如の修行をもとに「自己確立」「自他共楽」の道を究め、日々の暮らしに生かすという独自の宗風をもつ禅宗の寺院です。

 金剛禅は、人間が宇宙の大いなるはたらきを宿す“可能性の種子”であることを信じ、その可能性を開花させながら、お互いを尊重し合い、手を取り合って平和で豊かな社会を実現していこうと説いています。

 日本各地のおよそ2,000の道院では、子どもから高齢者まで、世代を超えて楽しく修行にいそしんでいます。

※本山公式HPより引用

開創の動機と目的

不正と暴力への悲しみから生まれた「人づくり」への志

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 『少林寺拳法』は1947年、香川県多度津町にて宗道臣が創始しました。

 宗道臣は中国・満州での壮絶な戦争体験から、全ての物事が人によってなされる以上、その人の質によって物事は良くも悪くも影響してしまうという『人の質』の大切さに気づきました。

 敗戦後に帰国した宗道臣は、不正と暴力が白昼横行していた国内の状況に強い怒りと悲しみを覚えました。そして、祖国を復興させるためには、自信と勇気と行動力を持つ、質の高い人間を一人でも多く育てる以外にないと確信し、人生を『人づくり』にかけようと志しました。

 宗道臣は、『人の質』を高めるための、最も理性的で、しかも人間性の深さを究明し、物心両面の安らぎを得られる教えは、『釈尊(仏陀)の正しい教え』であるという考えに至りました。

強い心と鍛えた身体・自信と勇気

 そして、『人づくり』を進めていく上で、自身が若い頃に情熱を燃やすことのできた拳技を整理再編し、二人一組を主体としてお互いに高めあえる新しい修行法を取り入れ、道を説き始めたのです。

 宗道臣は、頼れる自分を養うことが重要であるという釈尊の自己確立の教えと、困難に出会っても諦めずに立ち向かうという達磨大師の不撓不屈(※)の精神を説いていくことで、強い心と鍛えた身体、更には自信と勇気を養わせことができると確信しました。

 そして1951年、『少林寺拳法』と名づけた拳技を主たる行とし、『人づくりによる国づくり』を目指す宗門として、『金剛禅総本山少林寺』を開創しました。以来、数多くの拳士が金剛禅総本山少林寺の門を叩き、『人の質』の向上を図り、地域社会の発展に向けて活動を続けています。

※※不撓不屈(ふとうふくつ)…どんな困難にあっても決して心がくじけないこと。

※本山公式HPより引用

金剛禅の教義

金剛禅の主張と願い

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金剛禅の教えは、生きている人間が、拳禅一如のたゆまぬ修行を積み、まず真に寄り所とできる自己を確立し、半ばは他人(ひと)の幸せと社会の発展のため役立つ人間になろうというものです。そして人間どうしの拝み合い(尊重)と援け合い(協力)により、平和で豊かな理想社会を実現するため、積極的に行動・実践していこうと説いています。

天国や極楽はあの世にあるものではなく、この世につくるべきものです。それは神仏がつくるのではなく、人間が協力してつくりださなければならないものなのです。

人間の心の改造と平和的な手段によって、地上天国を実現させようというのが、金剛禅の主張であり、この道を行じる私たちの願いであります。

金剛禅の教義

金剛禅では、宇宙のすべてに関わり、それを動かす大いなる働き・法則を、「ダーマ」と呼び、ダーマを信じることを教えの中心としています。

宇宙は誕生以来、時々刻々と変化し、その変化の中で地球が生まれました。そして長い時の流れを経て、地球上では、私たち人間を含め多くの生命が生かされています。

一粒の種が、水や土の養分、太陽の光等、様々な影響を受けて芽を出し、やがて花を咲かせるように、私たち人間も自分の中にある可能性を信じて努力すれば、必ず素晴らしい人生を送ることができます。ダーマを信じるということは、自分の可能性を信じるということであり、私たちはそれを修行することによって学び、身に付けていきます。

「ダーマ」について

金剛禅の信仰の中心は「ダーマ」です。「ダーマ」は、サンスクリット語(梵語)から来ており、Dharmaと書きます。通常「ダルマ」などと発音されますが、金剛禅では、禅宗の祖師である達磨大師との混同を防ぐため「ダーマ」と呼びます。「ダーマ」は「法」とも訳され、法則、真理、全宇宙を統一する力、正義、最高の実在など、つまり、宇宙の“最高の真理”“最高の秩序”を表すものとして、宗教的、道徳的、社会的、倫理的な意味に用いられます。もとより、ダーマは本来、拝んでご利益を求めるための祭祀や礼拝の対象になるものではありません。

※本山公式HPより引用

金剛禅総本山少林寺の沿革

沿革
1947年
(昭和22年)
10月香川県多度津町に少林寺拳法を創始。多度津町に自宅を新築。その六畳間に半間の祭壇を設け、少林寺拳法を通じて、人の道を説き始める。
1948年
(昭和23年)
10月「日本北派少林寺拳法会」を設立。活動の組織化と体系化に着手。
これに伴い、社会的認知を得た組織として色合いを増す。
12月宗教団体「黄卍教団」を設立。宗教団体としての性格を明確にする。活動の拠点は、在来の寺院との区別化を図り、修行の場としての意味を強調し、「道院」と名づける。
1949年
(昭和24年)
12月「黄卍教団」を宗教法人として登録。教団には各部課が置かれるなど組織整備が進められ、地域に密着した活動を強化する。
1951年
(昭和26年)
12月宗教法人 「金剛禅総本山少林寺」を設立。
「人づくりによる国づくり」を目指すこの運動を「金剛禅運動」と呼ぶようになる。

現在に至る

※本山公式HPより引用

本山所在地

総本山金剛禅総本山少林寺
開祖創始者 宗道臣 (そう どうしん) 1911~1980
管長大澤 隆 (おおさわ たかし)
本山所在地〒764-8511 香川県仲多度郡多度津町本通3-1-48
連絡先TEL:0877-33-1010  FAX:0877-56-6022

※本山公式HPより引用

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