大学時代に東京の合気道清水道場へ通い護身術を習いました。就職して、勤務地の福岡にて、少林寺拳法と出会い、技の素晴らしさと開祖の教えに感銘を受け、合気道から少林寺拳法へ転向しました。
その後、転勤先でも各地の道院に通いながら地道に修練を重ね、40歳の時に、福岡糸島に住居を構えたのをきっかけに、伊都道院の前身である「福岡前原道院」に籍を置きました。
約15年間、副道院長として活動していましたが、10年前に、前道院長が病に倒れ、急遽、私が後を継ぐことになりました。
前道院長の意向で、「福岡伊都道院」と改称し、新たに出発することとなり、現在に至っています。
年齢、身体能力等を考慮し、各人に合った技術レベル、スピードで修練を進めていくようにしています。
少年部では、月に一度、絵本の読み聞かせを実施し、子どもたちの枠にとらわれない自由な発想の時間をとっています。
一般の初心者の方たちには、ゆっくりとした動きで、基本から体感してもらうよう気を付けています。
また、有段者の幹部には、現状に甘んずることなく、さらなる上を目指して目標を設定するよう指導しています。
私自身は少林寺拳法に出会った時期は、23歳でしたが、幸いにも指導者講習会で、何度か開祖から直接お話を聞くことができました。
現在、福岡伊都道院に在籍している門下生には、開祖が少林寺拳法を開創された熱い思いを継承していきたいと思います。
また、休院している拳士も将来いつでも戻ってきて修練できるような道院にしていきたいです。
糸島地区唯一の道院として、末永く発展していくように後継者育成にも力を注ぎたいと思います。
ここ数年で、拳士数が倍増し、急成長を遂げています。その要因は何といっても、親子拳士が多いということです。現在、6組の親子拳士が在籍しています。
少年部も一般も皆仲良く、アットホームで道場で顔を合わせるのを楽しみにしている、そんな雰囲気を持っていると思います。
他武道にありがちな、上級者が威張って教えるなどといったことはなく、体育会系の雰囲気はありませんが、メリハリを付け、時には厳しく律することもあります。
私が少林寺拳法を始めたのは大学の部活でした。
卒業してからは、運動とはほぼ無縁の生活。
そんな時、長男の少林寺拳法を始めたいという希望で、近所に福岡伊都道院があることを知りました。見学に伺うと、皆和気あいあいと、しかし、メリハリと礼節を持って練習していました。
こちらは、親子で通っている方も多く、親子での入門を決めました。私にとっては、十数年ぶりの再入門です。
今では、週2回の練習が親子共々楽しみで、甘えん坊の息子はあまり泣かなくなり、運動不足の私も少しずつ体力がついてきたように感じます。
イベントや大会出場の機会もあるので、こちらの道院で末永くお世話になりたいと思います。