2019年度 第1回 けんゆう塾

 2019年6月30日、福岡北道院において「第1回けんゆう塾」(金剛禅勉強会)が開催され、『見たい 知りたい 学びたい』18名の拳士(所属長や幹部拳士が中心)が、道院・支部の垣根を超えて、中村秋尚(なかむらあきひさ)塾長の元に集いました。

  
全員で作務(雑巾掛け)、鎮魂行と進んでいくと… ここからが今回の特徴的内容!
中村塾長の提案で、開塾前に番号札と『自己紹介(拳歴・立場)、少林寺拳法に共鳴している点、修行の中の疑問点、参加目的』という課題用紙が配られており、それに基づいて番号札順に、ひとり2分間のスピーチがスタート。

     
きちっと時間どおりしゃべる拳士もいれば、大幅に時間を超過する拳士もいましたが、一人ひとりが今回の「けんゆう塾」に、熱い思いで参加していることを確認できる有意義な時間でした。


易筋行では、中村塾長が基本や法形を実施しつつも、絶妙なタイミングで即座に解説(法話)を挟んで行きます。

 
「人づくりとは?」「人から信頼される人になること」「そのために、どんなことをしているか?」「自分が良いから、他人も良いと思うのか?」「それは分からない」…
「理にかなっているとは?」「理とは?」「みんなバラバラ」「お互いに理解していないのでは?」
「きれいな構えとは?」「踵はつけない」「人間の身体の仕組みは神がつくった」「神を信じてやる」
矢継ぎ早に、問いや理念が、中村塾長から塾生に投げかけられます。


中村塾長が、高校卒業と同時に少林寺拳法普及のため、四国から九州へ単身乗り込まれた時の話では、「自分で考えるしかない」「本山に常に帰れる訳ではないから必死で覚えた」と当時の中村塾長の覚悟を窺い知ることができました。


「八方目の修練は、肩だけ動かし、ほかは動かさない」
「逆突は肘を付ける。前膝の上に頭が来る。前足の親指に力が入る。足捌きをスッ、スッ、スッと動かしながら突けるか?」
「寄抜 取らせ方が悪いのか?身体が正面を向いて悪いのか?」
「掛手の重要性」
「必ず鈎手守法になるは誤解。直ぐに抜けるのが良い」
「巻抜も止まらないこと」
次から次へと、技術に関するポイントが告げられていきます。
参加した拳士は、思わずその雰囲気に呑み込まれ、あっという間に時が経ってしまったというのが実感ではなかったでしょうか。

 
そして 意見交換会… 中村塾長も塾生も口をつぐむことはありませんでした。
「みんな中村塾長としゃべりたいんだなぁ」ってことがよく分かりました。
瞬く間に時間は過ぎ去り、「第1回けんゆう塾」を無事に終えることができました。


やはり今回も、参加した拳士の皆さんが自らの意志で臨んだ結果、福岡北道院の専有道場内に凄まじい熱気が満ち溢れていました。

  
また、中村塾長と奥様のご理解、福岡北道院の幹部拳士(中島さん、宇都さん、池田さん、児玉さん)の皆さんにご尽力いただいたお陰で、充実した時間を作ることができました。ありがとうございます! 合掌再拝




いいね!>> いいね! 5人
読み込み中...